雑記

セルフガソリンスタンドでの誤給油に関して、元セルフスタンド店員が思うこと

最近のガソリンスタンドは、ほとんどがセルフになってきていますね。

ちょっと前までは店員さんにやってもらうイメージでしたが、最近はフルサービスのスタンドはあまり見なくなってきました。

それと同時に、ガソリンの誤給油も聞かれるようになりました。

軽自動車だから軽油!ってばか!そんなことしたら、エンジン壊れます・・・

来店する私たち客の方に正しい知識が必要なのはもちろんなのですが、今日はそれだけでなくて「セルフガソリンスタンドの店員も気をつけなきゃじゃない?」ってことを言いたい!

元セルフガソリンスタンドの店員である、わたくしがその理由を話します。

セルフスタンド店員の重要な役割とは?

セルフスタンドに行ったことのある方は分かると思いますが、給油の流れってだいたい決まっています。

  1. 操作タッチパネルでガソリンの種類や給油量を選ぶ
  2. 静電気除去シートにタッチする
  3. ガソリンタンクキャップを外す
  4. 給油ノズルを持って、給油を開始する
  5. 自動で給油が停止するので、給油を終了する
  6. キャップをカチッと音がするまで閉め、精算などをする

これらを来店客がすべて行うわけですが、セルフスタンドと言え、店員がいないわけではありません。そして、上記の操作を来店客一人で行えるわけではありません。

中にいる店員が許可しないと次に進めない箇所があるんです。何番の所か分かりますか?

 

それは4番!「給油ノズルを持って、給油を開始する」のところ!

知ってました?来店客が給油ノズルを持ち上げても、中で許可ボタンを押さないとガソリンって出ないんです。

だから究極を言ってしまえば、来店客が間違った油種を選んでいても、中で店員が許可ボタンさえ押さなければ誤給油は起こらないんですよね。

 

ちなみに、セルフガソリンスタンドは無人で営業することは認められていません。

必ず、危険物乙種4類(通称乙4)を持っている人が一人はいないとダメなんです。危ないから。

危険物に対して正しい知識を持って業務に取りかかれるように、二年に一度の講習も受けなければ行けません。めっちゃ眠くなりますけど、ちゃんと行っていましたよ。

 

なので、ガソリンの油種を間違って選んじゃって、知らずに給油しちゃいそうになることもあるけど、資格を持った店員がいるんだから、給油しちゃう前に止めてほしい!

だって、そのためにいるんじゃん!

そのために監視カメラがあって、給油許可ボタンがあるんじゃん!

 

運転免許を取ったばかりの初心者なんて、ガソリンの種類なんて分からないこともありますよね?

たしかに自動車学校で習ったかもしれないけどさ、運転の初期って運転することにいっぱいいっぱいで、初めてガソリンスタンドに入るときも緊張するじゃん。

間違えちゃうこともあるんだから、店員が助けてあげようよ。と言いたい。

だけど一台一台しっかり確認するのは現実難しい

本当は、

  1. 資格を持った店員が
  2. カメラに映った車を確認して
  3. それが本当に給油しようとしている油種と合っているか確認して
  4. 大丈夫だと判断してから許可ボタンを押せばいい

わけですが、現実はなかなかそうもいかないってことも言っておきたいです。

6レーンから8レーン、中には10レーンぐらいあるスタンドだと、ひっきりなしに車が入ってくるんです。

そうなると中の操作パネルはピコンピコン、ピコンピコン鳴ってます。もう店員としては鳴ったそばから許可ボタンを押すしかないんですよね。

だってお客さんを待たせちゃうから。イライラされちゃうから。

 

よくいませんか?給油がなかなか始まらず、ノズルの取っ手をカシャカシャする人。あれやっても早くガソリンが出てくることなんてありませんから!やめて!

中で許可ボタン押さない限り、ガソリンは出てきませんからー!残念!

 

車がめっちゃ好きな人であればまだしも、一般人が車を見てすぐに「あれはレギュラー。あれば軽油」ってすぐに判断するのはとても難しいです。

最近はマツダのデミオみたいに、ディーゼル車として販売されているモデルがあって、ぱっと見ではレギュラーガソリンなのか軽油なのか分からない車種もあるんですよ。

その逆もあります。トラックみたいなのは基本的に軽油ですが、ごく一部はレギュラーガソリンを入れることがあります。

ほんっと分かんないから。乙4持ってるけど車種は全然知らないから。

許可ボタンってどんなかんじ?

僕の勤めていたセルフガソリンスタンドの許可ボタンはタッチパネル式でした。

お客さんが選んだ油種がレギュラーなら、レギュラーという文字とレーンの番号が点滅ボタンのようにピコンピコンと表示されて、そこを押す感じでしたね。

忙しいときには、あっちもこっちも点滅ボタンが光るので、どんどん押さないといけないかんじでした。

イメージはこんなかんじ▼

出典:しごさが

まとめ

「セルフガソリンスタンドの店員も気をつけなきゃじゃない?」ってことを言いたかったんですが、全部は確認できないから許してっていう話になっちゃいました。。。

ただ少なくとも、確認する意思を持って業務に取り組んでほしいってのはあります。

僕が勤めていたときの同僚にはおじいちゃん達がたくさんいまして、ほとんど確認すること無くポンポン許可ボタンを押していたんですよね。

こんなやつで

孫の手 玉付 並 26001
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これなら椅子から背中を離さなくてもボタンが押せるんですよね。

そりゃ誤給油も防げないわ、と思っていたのでありました。

 

セルフガソリンスタンドの店員募集には高齢でも募集しているところが多くあるんですが、乙4の資格を持っている人となると限られてくるので仕方ないところもあるんですよね。

ただ、だからって許可ボタンをたいして確認もせず、ポンポンと押すのは危ないからまじでやめてほしい。特におじいちゃん。

 

ということで、

  • 来店する僕たちお客は、給油する前にしっかりと油種を確認しましょう
  • 店員さんは、できるだけ車種と油種を確認してから許可ボタンを押してね

っていう話でした。

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