アキレス腱断裂は、人生の中でも大きなケガですね。
大きな不安と、やってしまったという後悔があります。
わたしの場合、フットサルをしている時に左足アキレス腱がパーン!という音と共に切れてしまったんですよね。
この記事では、その後の治療と、生活がどのようになっていくのか経験を元にまとめたいと思います。
- アキレス腱断裂後の治療について
- 装着具とは
- 治療費はどのくらいかかるか
- 保険申請手順について
アキレス腱断裂の治療後からギプスが取れるまで
アキレス腱が断裂してしまった方は、手術をするか、保存治療をするか選ばれたと思います。
私の場合は保存治療を選びましたので、手術はしていません。
自然にくっつくのを待ちました。
ギプスはどのくらいで取れるか
治療後からギプスが取れるまでの期間は約6週間です。
長いですよね~。
久々に学生時代の夏休みを思い出しました。仕事ができなかったので基本的に家にいたんですが、そういえば学生時代の夏休みって素晴らしかったなーと感じる日々。
目覚ましをかけずに寝るなんて普段はできません。もう寝まくりました。
ギプスの足は地面に着けられないので、松葉杖の生活になります。
松葉杖で6週間は長いですね。最初の一週間はダラダラした生活を楽しめますが、二週目になってくるとだいぶ飽きてきます。何か家でやれることを見つけてくといいかも。
出かけるときにはリュックを使おう!
ギプスの期間は足を着くことができません。負荷をかけると再断裂の危険性がありますから。
自然と松葉杖の生活になります。そうすると物が持てないんですよねー。
これは僕も非常に困りました。
買い物に行きたくても買った物を持って帰れないし、自分の荷物を持って家を出たくても持てないし。
一緒に出かけてくれる人がいればいいですが、いつもいつも家族と一緒に行動できるとは限りません。一人で外出しなきゃいけない時もあります。
そんなときに活躍したのがリュックサック!
手が使えないなら、背負っちゃえばいいんです!これに気がつくのに一週間ぐらいかかりました。。。
是非、物を持ちたいときはリュックサックをご活用ください。
上記の商品はカラーバリエーションが豊富で、いろいろ選べるのでいいですよ!
お風呂はちょっと大変
僕が怪我をしたのは冬の時期でしたので、まだ汚れや臭いはましだったんですが、夏場に怪我をしてギプスになると大変なようですねー。
この記事を見ておられる方がせめて冬場の怪我であることを祈ります。
ただ、夏だろうが冬だろうがお風呂には入りたい!
でもギプスで入りづらい!
仕方がないので、僕の場合は足にゴミ袋を巻いてシャワーを浴びていました。
水が入るといけないので、タオルをかませてね。
シャワーを浴びるときも、切れてしまった足は湯船の蓋の上にのせて、反対側の半身をシャワーで浴びる形です。そう、まさに
半身浴!
冬場だったと言うこともあり、めっちゃ寒い。。。
ギプスが取れたら、シワッシワにふやけるまで湯船につかろうと決意した毎回のシャワータイムでした。
ギプスが取れてから
今回作成した装着具▼
装着具の特徴について
この装着具は取り外しができるギプスのようなものです。
マジックテープで簡単に脱着ができます。
これができると何がありがたいかって、まずお風呂に入れるんですよね!
今までシャワーのみで半身浴(右側半分)だったのが、全身湯船に浸かることができます。
いやーありがたい!やっぱり日本人はお風呂ですよね!
最初に湯船に浸かるとびっくりしますよ。ギプスを装着していた足を入念に洗ってから湯船に入ってもいっぱい垢がでますから。
例えると、しゃぶしゃぶを始めて30分以上経ち、そろそろきれいにしたいな・・・と思い始める頃の鍋ぐらいです(笑)
もう一つの特徴はかかと部分にヒールが入っているということです。
そして、このヒール部分は5枚から6枚構成になっていて、一枚ずつ抜くことができます。
一週間に一枚ずつ抜いていって、少しずつアキレス腱を伸ばしていくんですね。
いきなり足を着いてアキレス腱を伸ばしちゃうと再断裂の危険性が高まりますから。
装着具は樹脂でできていますので、非常に軽いです。
冬場なんかは樹脂なので肌に触るところが冷たく感じますが、長い靴下をはいたり、装着具と一緒にもらえる当て布を使用するといいでしょう。
リハビリはどんなかんじ?
ギプスがとれて、装着具に変わるとリハビリが始まります。
ただし、最初のうちはあまり動かせません。一ヶ月以上足を使わないと筋肉は硬直し萎縮しています。まずはお風呂などでゆっくりもみほぐしましょう。
温めながらやってあげると血流も良くなり、柔らかくなりやすいです。
そして足を宙に浮かせた状態で、動く範囲でゆっくり動かしてみます。
地面に着けたりしてはいけません。あくまでも浮かせた状態で、ゆっくりです。
このリハビリは、病院へ行かなくても自宅でできます。
それで僕の時も「わざわざ病院に来ても、家でやるとの変わらないから、家でやっていいよ」と病院の先生に言われました。
とりあえず装着具が取れるまでは、この方法でストレッチを行っていきましょう。
装着具の値段はいくらぐらいか?
この装着具は、オーダーメイドで作成するものです。
一人一人足の形が違いますので、石膏で型を取り作成していきます。
なので、高いんですよねー。今回の費用はなんと・・・
\57,902円!!
高っ!めちゃめちゃ高いわ!
ほんの1ヶ月ぐらいしか使わないのに57,902円て!
素材は樹脂ですよ?樹脂のギプスみたいなやつにマジックテープが着いていて、脱ぎ着ができるギプスみたいなもんです。
それがこんなに値段するかね。。。
ちなみに内訳はこのようになっています▼
基本価格 | 15,500 |
足継ぎ手固定式 | 9,900 |
下腿支持部・Cモールド2熱下塑性樹脂 | 8,800 |
足部・B足部3モールド | 7,600 |
足底裏革(滑り止め用) | 1,800 |
内張り・足部 | 1,200 |
補高・敷革式 | 7,350 |
敷き革敷き-2cm毎 | 3,100 |
小計 | 55,250 |
消費税相当分(4.8%) | 2,652 |
合計 | \57,902 |
よく分からない項目が並んでいますが、一人一人に合わせた装具ですから、しょうがないですね。
ちなみにこの装具を作ってくれるのは、義肢装具士という国家資格を持った方です。
病院の先生とは別で、型を取るためにわざわざ来てくれています。専門的なお仕事なんですねぇ。
今回支払った、この\57,902円ですが保険請求をすることができます!
保険請求すれば、約7割が戻ってきますので是非やりましょう!
保険請求の仕方と注意点
装具代金を義肢装具士さんに払ったときに説明があると思いますが、保険請求の仕方と注意点をまとめておきたいと思います。
代金の請求に必要な物
- 医師の証明書
- 装具代金の領収書
- 印鑑
- 銀行の口座番号
- 保険証
上記5つを忘れないように準備しましょう!
装具士の方からは上記の5つがあればいいと言われましたが、
僕の場合はマイナンバーも聞かれました。
ただ、分からなければ市役所の方で調べてくれるとのことでしたので、分からないなら分からないでいいかもしれません(今回は市役所に行きました)
代金の請求先
- 健康保険→勤務先もしくは全国健康保険協会の各県支部
- 組合保険→勤務先もしくは健康保険組合
- 共済組合→勤務先もしくは共済保険組合
- 国民保険→市・区役所、町・村役場の国民健康保険課の窓口
- 後期高齢者保険→市・区役所、町・村役場の窓口
- 労災→勤務先経由で労働基準監督署
自分がどの保険に適用されるかを確認し、相当する請求先に請求しましょう。
労災以外の上5つの保険先には、療養費支給申請書もしくは療養費請求書というものがあります。それに記入し、提出する形です。
労災に関しては様式第7号(1)、通災は様式第16号の5(1)が必要になります。
僕の場合は自営業ですので、国民健康保険に加入しており、市役所の国民保険課に行きました。
窓口に行って「装具代金の保険請求をしたいんですが」と言えばすぐに対応してくれましたよ。
装具を作る人はあまりいないのではないかと思っていましたが、対応の早さを見ると意外と多いのかもしれませんね。
国民保険は申請が終わると、届け出済み書をもらえる
今回僕は国民健康保険課に申請をしましたが、申請が終わるとこのような届け出済み書をもらえます▼
給付は約1ヶ月後の月末のようです。
今回、僕の場合は\57,902円に対する請求でしたから、約7割戻ってくる計算で4万円ほどとなります!
これはデカい!ありがたいですね。
怪我によって装具を作らなきゃいけないくなった方は、忘れずに療養費の申請をしましょう!
まとめ
早く日常生活に戻りたい気持ちは痛いほど分かります。でも焦ってしまうと再断裂してしまい、完治までより時間がかかることがあります。
焦らず、ゆっくり治していきましょう!
今回も僕は装具の他に通院費やギプス、その他諸々で15-20万円ほど出費がありました。
ただ今回のように保険が使えるのはありがたいことです。申請できるものはしっかりと申請して、受け取っておきましょう!
- ギプスの期間は約6週間
- 装着具はちょっとお高めの6万円前後(保険適用前)
- でも保険請求で払い戻しがあるよ
- 申請書を準備して、請求先に持って行こう!
- リハビリは無理のない範囲でやろうね