2019年の夏に、初めてトレッキングをしてきました。
まったくの初心者だったため、装備も無く、知識も無い状態。
そんな状態でいきなりトレッキングをするのは無謀というもの。
経験者が付き添ってくれるとはいえ、迷惑を掛けない程度に大切な知識は知っておきたいですよね。
そんな理由で、僕の場合はトレッキング前に経験者から本を借りました。
この本は「山歩き初心者の教科書」と言われているようです。
とても参考になりましたので、レビューします!
実際にトレッキングにいった時の話はこちら
「トレッキング実践学」の概略
この本を書いた人について
著者は高橋庄太郎さん。
大学卒業後、出版社に就職するも、本来の希望だったアウトドアライターになりたい!と思って退職し、その後2年間、仕事をせずネパール、パタゴニア、アメリカの国立公園、北海道、知床などなど、数々の自然を旅して回ったそう。
2004年からフリーライターとして活動を開始し、2006年からはアウトドア誌を主に活動している人。
この本のテーマ
この本の帯には「山は最高の遊び場だ!トレッキングの達人による実践術で、いつかはひとりでも山に行ける!」とあるように、山を本当に楽しみたい!と思わせてくれるような内容となっています。
そして、初心者向けの、実践術を主とした本で、分かりやすい言葉と共に多くの説明をしてくれる、そんな本です。
メッセージ
本当に役立つネタだけを厳選!とあるように、基本的でありつつも、非常に重要な情報が余すところなく載せられています。
ざっと表題だけご紹介。
- 1章:計画を立てる
- 2章:山の「荷」
- 3章:山の「衣」
- 4章:山の「食」
- 5章:山の「住」
- 6章:小物の揃え方
- 7章:歩行術
- 8章:生活術
- 9章:危機管理術
- 10章:ローインパクトとルール&マナー
- 11章:トレッキング上級者への道
章の構成も分かりやすくまとめられており、それぞれの基本的な知識を学べます。
どの章も欠かせない内容ですね。
「トレッキング実践学」の良かった点
この本がとても分かりやすいと感じたポイントを幾つか上げていきます。
ポイント1:図解や写真が多い
まず何よりも図解や写真が多く、とても分かりやすい!
例えば2章では、荷物をどのように準備するかについて書かれていますが、
- 何を入れるか
- どのように入れるか
が図解と共に説明されています。
ド素人なんで、荷物の入れ方なんて知らないんですよ!
とりあえず入ればいいでしょ、みたいな。
でもそれだとリュックのバランスとか、重さが全然変わってきてダメなんですよね。。。
重たい物は一番下に入れればいいんじゃないかと思ってましたが、ちがうんですよ。
知ってました?
正解は・・・背中側です。
第2章では、日用品で代用できるものと、専用のものの違いを説明してくれたり、体感を少しでも軽くするために荷物をどんな順番で詰めたらいいか図解があったりします。
実際に経験されている著者だからこそ分かるアイデア集なんかも魅力的でしたね。
ポイント2:専門用語には必ず解説がついている
最初から最後まで読んでみて、意味が分からなかった言葉などはありませんでしたね。
すごく分かりやすい!
聞き慣れない言葉があっても、その言葉と共に写真が載っていたり、解説が付いていたりするので、何を指しているのかすぐに分かります。
特に道具の名前なんかは聞き慣れないものが多かったですが、この本であらかじめ知ることができましたので、購入に入った時にもスムーズに買うことができました。
身の周りにあるものでもトレッキング専用となると名称が変わってきます。
一例として、こんなものがありました
- リュック→ザック
- 鍋→コッヘル&クッカー
- 重ね着→レイヤード
コッヘルって・・・初めて聞いたよ。
ポイント3:著者自身の経験が載っている
章の最後にはコラムとして著者の高橋さんの経験が載っています。
これがまた面白い!
食料について、「必要最低限の高カロリーのものを持って行きましょう」なんて解説があった後に、山の頂上までスイカを持って行った話とか。
めちゃくちゃ重くて大変だったようですが、スイカが大好きな高橋さんにとっては、それが重要事項だったようですね。
何事も効率とかばかり追い求めるんじゃなくて、自分の楽しみを必ず入れることの大切さとか、時には無駄なこともいいじゃん!という見方が読んでいて楽しかったです。
食べることの楽しみって欠かせないですからね~。
「トレッキング実践学」を読んでのまとめ
トレッキングに行く前に最低限の知識をと思って借りた本でしたが、読んでおいて本当に良かった!と感じました。
自分の知らない世界がこんなにも広がっているとは。
新しい世界に飛び込んで、是非トレッキングを楽しみたいという気持ちにさせてくれました。
スポーツでもそうですが、ルールを知れば知るほど楽しくなりますよね。
山登りも同じで、知れば知るほど楽しくなりそうです。
そして何よりも安全第一。
本の中で著者の高橋さんも言っておられますが、ケガや病気をすることなく帰ってくるのが最優先で、そのための計画を立てることが大切です。
そのためにはしっかりと知識をつけて、良い準備をする。
その点でこの本は本当に役に立ちました。
是非手に取ってご覧頂ければと思います。
実際にトレッキングにいった時の話はこちら